数年前より、倉敷美観地区の北側にあたる≪阿知町東部商店街≫の活性化・整備事業が行われています。昨年のアーケード撤去にはじまり、現在は通りに面した部分(ファサード)の改修が、建物ごとに進められ、少しずつ明るく、きれいになってきています。
私たち暁設計事務所スタッフは、その事業の「コンサルタント」として携わってきています。さらにこの度≪愛文社書店倉庫≫のファサード改修の設計・監理をさせていただきました。
←改修前の写真がこちらです。
アーケードはすでに撤去され、商店街には明るい光が差しているものの、建物の正面は板で覆われ、暗い印象でした。
今までは商店街の各店舗のデザインに全く統一感がなく、準和風のものからRC造のものまで様々。さらに古い木造の民家は、塗りの剥げた壁や、痛みの激しい瓦屋根を隠すために、味気のない木板や金属パネルで覆っていたのです。
←目隠し壁を撤去したところです。
外壁も建具もかなり傷んでいます。
←要らない部分の撤去が終わり、1階の入口の上に庇(下屋)を作っています。
←木部はほぼ完成です。まだ塗装のされていない白木がきれいです。
工事終了。完成写真がこちらです!
←壁は綺麗に補修をし、木部の塗装はクリアに近い薄い色としました。伝統的なデザインに明るい木の色が、とても心地の良い雰囲気です。
←改修前
←商店街全体も明るくなったような印象を受けるのは私だけでしょうか。
←改修前
←木部がこんなに映えてます!
←改修前
←入口です。
ファサードをデザインするにあたり、美観地区内の様々な建物を参考にしました。
美観地区にお越しの際は、こちらの商店街も通って見て下さい。
これからもどんどんきれいになっていくことでしょう。